もしも保険営業マンがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

保険業界で”情報の非対称性”を無くして”セールス”も無くす


私が保険業界に転職してから20年を優に超え27年目の年になった。

転職当時と比べ業界の環境も随分と変わったが、相変わらず変わらないのが営業パーソンと顧客との情報の非対称性。そして保険はセールスするものという営業パーソンの固定概念。

前者については、その状態を利して保険の契約に誘導していると思わざるを得ない状況が、保険業界の実情ではなかろうか。自覚がないままの外務員もいるようなので厄介な状態と言わざるを得ない。自覚しての者はもってのほかである。”知りながら害をなすな”ヒポクラテスの言葉は医療従事者だけに当てはまる言葉ではなかろう。

後者のセールスするものという概念もいい加減変わらないものだろうか。みんなセールスをしたいのだろうか…。

私はセールスなるものは一切やりたくないし、されたくもない。自分がされて嫌なことを他人様にするなんて考えられないのだが。セールスする度胸もない。メンタルももたない。

私は業界に転職して以来ずっと、情報の非対称性を無くすことに重きを置きセールスは一切してこなかった。

そのお陰で当初より成約率は90%を常に超え解約率も限りなく0%に近い状態である。

それはむしろ情報の非対称性を無くしセールスをしてこなかったからだと断言できる。

特にセールスを無くすという発想は、自然としていたのであるが、後にドラッカー教授の「マネジメント」を手にした際に”マーケティングの理想は販売を不要にすることである”という一文に触れたときの衝撃と感動は今でも鮮明に私の心に深く刻まれているのである。

このブログでは、情報の非対称性を無くせば無くすほど、セールスをやめればやめるほど営業はスムーズにうまくいくということを綴っていくつもりである。それによって一人でも多くの保険営業パーソンが気づき救われて欲しいとの願いである。最終的な目的は顧客本位の営業が業界標準となり顧客価値が満たされ信頼されることに繋がれば幸いである。